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HDやSDカードについて

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SDカードはCPRM技術という著作権に保護に関する機能で、不正なコピーを行えないようにしています。
そのため、SD-Audioデータなどの著作権が保護されたデータを取り扱う際には、著作権が保護できるような機器を利用する必要があります。
もし、パソコンのSDスロットが、著作権を保護できない場合は、著作権を保護できるリーダーライター等を利用しなくてはなりません。

CPRMとは、もともとDCDで使用されてきたセキュリティー技術を、SDカードで利用できるように拡張された技術のことです。
4C(IBM, インテル、東芝、松下電気産業)により作られたライセンスのことをいいます。
 
SDカードは、隠し領域を作って、その中で著作権に関する情報を管理します。
隠し領域であるため、通常のアプリケーションからはアクセスできません。
このような方法でコンテンツの著作権を保護しています。

記録時には、パソコンなどのホスト機器は、デバイス鍵と呼ばれる鍵を使い、SDカードに鍵をかけます。
鍵をかけた後、SDカードのメディア固有鍵というものを作成します。
コンテンツを暗号化したのち、隠し領域でない通常の領域に記録するのです。

再生時には、パソコンなどのホスト機器が、デバイス鍵を用いてメディア固有鍵を作成します。
そして、そのメディア固有鍵を用いてSDカードの鍵を開けるのです。

例えば、パソコンで音楽データをコピーしたとします。
この時、SDカードの隠し領域に記録されている「鍵」までコピーすることはできません。
そのため、コピーはできたとしても、再生ができないということになるのです。


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SDIO規格というものがあります。
SDカードはメモリカードの規格の一種ですが、このSDカードと同じインターフェースを利用するための規格です。
SDカードと同じようにデータを入れたりすることや、出したりすることが可能である周辺機器の規格のことです。
つまり拡張カードに利用する時にSDカードと同じ端子を使えるようにするためのものです。
差込口であるカードスロットはSDIOスロットと呼び、拡張カードのことはSDIOカード呼びます。

SDIO規格に基づいて作られたカード型の機器は、一般的にSDIOカードと呼ばれています。
SDカードの主たる用途はデータを記録することですが、SDIOカードを追加利用することで、データ記録に加えて様々な機能を利用することができます。
追加利用できる機能はSDIOカードの種類によって異なってきます。
例としてはGPSシステム、PHSなどを用いた無線通信機能、ワンセグチューナー、などを挙げることができます。
SDカードスロットを様々な場面で使用することで、カメラ、Wireless LANなど、より多くの機能を利用することができます。

SDIOカードにおけるスロットに差し込む部分のインターフェースは、SDカードと同じものであればいいようです。
その他の部分はどのような形をしていてもいいようですが、カードスロットがSDIOの規格に準じていない場合は、SDIOを利用することはできません。
SDIO機器の大きさは非常に小さいことが多いので、主としてPDA端末に接続されて使用されることが多いようです。


smartSDというものがあります。
smartSDは、ICカード機能を併せ持つSDカードです。
smartSDはMOPASSカード規格に基づいて設計されています。
松下電器産業が開発したもので、2005年頃から一般に出回っています。

smartSDは、メモリカードとしての機能に非接触ICカード機能を加えたもの、ということでしょうか。
つまり、smartSDが搭載された携帯電話などをICカードリーダーにかざすとします。
すると、料金を支払ったり、ポイントをためたり、ということができるようになります。
またSDカードと同じ機能も、もちろん備わっています。
smartSDに、撮影した写真データを記録しておくこともできます。
このあたりは普通のSDカードと全く同じ、ということです。

smartSDは、大きさの形状として、SDカードタイプとminiSDカードタイプの2種類あります。
どちらもメモリカードそっくりの大きさ形状をしています。
この大きさのカードの中に、SDカードと同様にコントローラとメモリとコントローラが搭載されています。
 
miniSDカードタイプのものでは大きさの制限からアンテナをカード内に搭載していません。
そのため、ICカードとして利用する時には、機器側にアンテナを搭載しているものを選ばなくてはなりません。
それに対してSDカードタイプのものはカードの中にアンテナを搭載しています。
大きさにアンテナを搭載できる余裕がある、ということでしょうか。


SDHCメモリーカードというものがあります。
これはSDカードの上位規格です。
SDHCメモリーカードは4GB以上の容量を持っています。

従来のSDカードは、ファイルシステムとしてFAT16またはFAT12が使用されていました。
そのため、最大容量は2GBまでに制限されていました。
しかし、SDHCメモリーカードではFAT32に変更されました。
結果として、4GBを超える容量の実現が可能となったのです。
また、SDHCメモリカードでは、データ転送の速度が階級ごとに分けられています。
それぞれの階級ではデータ転送速度の最低値が保証されているのです。

例えば、Class2ならば2MB/秒以上、Class4ならば4MB/秒以上、Class6ならば6MB/秒以上の転送速度が保証されています。
SDHCメモリーカードの本体に、そのカードがどの階級に属しているかを表示しなければなりません。
 
その結果、ユーザーは利用目的に合わせて製品を選択することが可能となりました。
なお、カードサイズは縦32mm×横24mm×厚さ2.1mmでSDカードとまったく同じです。
サイズ、ピン数は変わりませんが、SDHCメモリーカードで使用しているファイルシステムがSDカードのそれとは違っています。
よって、SDHCメモリーカードを使用したい時は、当然SDHCに対応した機器が必要となってきます。
SDカードに対応している機器では、SDHCカードを使用することはできないのです。
逆にSDHCメモリーカードに対応している機器では、SDカードも使用することができるのです。


SDカードの応用規格とは、SDカードに格納されている情報を他の機器と共有できるようにするための規格です。
動画データに関するフォーマットを定めたものがあります。
写真データに関するフォーマットを定めたものがあります。

動画データに関するフォーマットを定めた規格はSD-Video規格といいます。
SD-Video規格は動画データを記録する時や、再生する時に利用されるフォーマットです。
SD-Video規格では、SDカード内の専用フォルダに動画データを記録するようになっています。
利用できる動画の圧縮に関する方式は、MPEG-2、MPEG-4となっています。
また、著作権を保護する技術であるCPRMに対応しています。
そのため、不正なコピーを防ぐ機能も備えています。

写真データに関するフォーマットを定めた規格はSD-Picture規格といいます。
SD-Picture規格は写真データを記録する時や、再生する時に利用されるフォーマットです。
SD-Picture規格では、SDカード内の専用フォルダに写真データを記録するようになっています。
利用できる写真データの圧縮に関する方式は、JPEG、Motion JPEGとなっています。
また、SD-Video規格と同様に著作権を保護する技術であるCPRMに対応しています。
そるため、不正なコピーを防ぐ機能も持っています。
SD-Pictureが使われるものとして、デジタルカメラ、カメラ機能がついた製品、プリンタなどがあります。


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